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イオン、ウエルシアを核にドラッグ子会社4社を統合

 イオンはウエルシアホールディングス(HD、東京都千代田区)を核としてドラッグストア子会社4社を統合する。統合するのは、ウエルシアHDのほかCFSコーポレーション(横浜市港北区)、タキヤ(兵庫県尼崎市)、シミズ薬品(京都市)。4社の直近の売上高を単純合計すると5000億円を超え、マツモトキヨシHD(2014年3月期で4953億円)を上回り、業界首位に踊り出る。

 イオンは10月23日から11月20日までの日程でウエルシアHDに対して株式公開買い付け(TOB)を実施、出資比率を37.37%から50.10%まで引き上げて連結子会社化する。次いで、ウエルシアHDが15年3月にタキヤとシミズ薬品を子会社化、15年9月にはCFSをウエルシアHDが完全子会社化して、統合を完了する。

 イオンは医薬品のプライベートブランド開発などを目的にドラッグストアグループ「ハピコム」を形成。今回統合する4社のほか、ツルハHD(札幌市)、クスリのアオキ(石川県白山市)、メディカル一光(三重県津市)、ザグザグ(岡山市)、ウェルパーク(東京都立川市)などが参加している。

  日本チェーンドラッグストア協会によれば、13年度のドラッグストア業界の売上高は6兆円。2000年代に入って急成長したが、13年度の売上高伸び率は前年度比2.4%増にとどまるなどここ数年は成長が鈍化している。イオンのグループ企業統合は今後の業界再編の動きを加速させそうだ。