食品スーパー大手のマルエツ(東京都豊島区)が発表した2014年3~5月期の連結業績は、本業の儲けを示す営業利益が前年同期比で約4倍の11億円と大きく伸びた。生鮮品を中心に売上げが伸び、既存店売上高が5.0%増と好調だったことが要因。小型店の「マルエツプチ」2店舗を含めて計4店舗を新設した効果もあって、売上高に当たる営業収益は6.2%増の838億円となった。人件費を削減するなど販売管理費の伸びを1.0%増に抑えたことで、大幅な営業増益につながった。生鮮品の売上構成比が高まったことで、粗利益率は0.4ポイント低下して27.7%となったが、売上げの拡大でカバーした。
15年2月期通期の業績は、営業収益が2.4%増の3337億円、営業利益が9.0%増の30億円と従来予想を据え置いた。
なお、マルエツはイオン子会社のマックスバリュ関東およびカスミと首都圏スーパーマーケット連合を形成するための具体的な検討を始めることで合意している。