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【流通菓子市場】 13年度は0.7%減の1兆8638億円の見込み

 矢野経済研究所は5月23日、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売チャネルで販売される菓子類(流通菓子)の2013年度の市場規模は、メーカー出荷額ベースで前年度比0.7%減の1兆8638億円となったようだ。

 

 矢野経済研究所が5月23日、発表した。

 

 2011年度は東日本大震災後の備蓄需要の高まりでビスケット類などが大幅に伸長したこともあって、菓子市場の規模は3年ぶりの増加に転じたが、その後は2年連続のマイナスに逆戻りした。

 

 市場全体に占める売上構成比が高いチョコレートやスナック菓子の市場は拡大基調にあるものの、少子高齢化と人口減少が続くなど市場環境は全体的に厳しい。

 

 また、菓子は特売の対象となりやすく、販売単価の下落に歯止めがかからないことも市場縮小の要因となっている。

 

 一方で、厳選された原材料を使用した商品や大人をターゲットとした商品など単価の高い高付加価値型商品で好調なものも見受けられ、同研究所では「価格訴求と品質訴求の二極化が進むことが予想される」としている。