食品スーパー大手のいなげや(東京都立川市)が発表した2014年3月期の連結業績は、営業利益が前期比23.5%減の26億円となり、会社予想の30億円には届かなかった。
12年10月に高級スーパーの三浦屋を連結化したことや総菜部門を強化した効果で売上高に当たる営業収益は4.3%増の2304億円となり、粗利益率も0.3ポイント改善したが、総菜強化に伴う改装投資や水道光熱費の増加などで販売管理費が6.6%増加した結果、減益幅が広がった。
セグメント別の業績では、売上高で全体の8割強を占めるスーパーマーケット(SM)事業の営業利益が45.8%減の12億円と振るわなかった。期末店舗数が113店舗となったドラッグストア事業の営業利益は34.6%増の11億円だった。なお、総菜子会社のクックサンについては、4月1日付でいなげや本体に吸収合併した。
15年3月期については、既存店売上高がSM事業で0.9%増、ドラッグ事業でほぼ前年並みを想定。SM事業は神奈川県内で2店舗、ドラッグストア事業は東京都や神奈川県などで4店舗を新設する計画だ。連結業績は営業収益が4.2%増の2400億円、営業利益が0.9%増の27億円を見込む。