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お中元、パーティー向けに=自宅用グルメも充実―百貨店

〔写真説明〕三越伊勢丹が販売する冷凍シリーズの「国産鰻(うな)重御膳」=5月12日午前、東京都中央区

 夏に向け、百貨店各社の中元商戦が本格化する。今年は新型コロナウイルスの感染が落ち着いている。各社は、友人や家族が集まる機会が増えるとみて、パーティーに持参すると喜ばれそうな見た目華やかな食品を登場させた。一方、コロナ禍に伴う外食控えを背景に、日頃お世話になっている人たちに加え、自宅で味わうための「ごちそう」商品を引き続き充実させている。

 三越伊勢丹は、解凍すればいつでも本格的な味が楽しめる「国産鰻(うな)重御膳」(2食入り、5400円)など冷凍シリーズを用意した。チャーハンやタイ料理のガパオライスなど5食分が入った「アジアンセット」(5400円)など和洋中取りそろえ、「持ち寄りパーティーに最適だ」(企画担当)という。

 高島屋はスペイン料理のパエリアを作れる食材キット(6185円)など、友人らの集まりやキャンプで活躍しそうな商品をそろえた。女の子のドレス姿をモチーフにした冷凍のホールケーキ(4987円)は見栄えがするので、「親戚らと集う際に盛り上がれそう」(広報・PR担当)という。

 そごう・西武は、2万円を超える高額商品も引き合いが強いと判断し、「九州産黒毛和牛Tボーンステーキ用」(2万1600円)を用意。松屋は値上げが続く食用油、ビールといった商品それぞれの詰め合わせのギフトに力を入れている。

 百貨店の中元商戦では例年、ビール、洋菓子、カタログギフトが売れ筋となっている。