セブン&アイ・ホールディングスは7月7日、2012年2月期の連結営業利益が従来予想を260億円上回る2740億円(前期比12.6%増)になりそうだと発表した。11年3~5月期で売上高が当初の見込みを上回ったことが要因。
通期の連結営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は従来予想より800億円多い4兆6800億円となりそうだ。北米コンビニエンスストア事業の営業収益の計上方法を変更したことで、前期よりは8.6%の減少となる。
セグメント別の営業利益では、コンビニエンスストア事業が従来予想より22億円多い2050億円(4.9%増)、スーパーストア事業が180億円多い300億円(91.0%増)、百貨店事業が18億円多い60億円(6.7%増)となりそうで、スーパーストア事業と百貨店事業は従来の減益予想から増益予想に転じた。
デニーズを中心とするフードサービス事業は、損益とんとんの見込みから8億円の黒字(前期は1億9300万円の赤字)に予想を引き上げた。セブン銀行が主体の金融事業も従来予想から30億円アップの300億円(5.8%増)と上ぶれしそうだ。
なお、セブン&アイの3~5月期の連結業績は、営業収益が前年同期比9.9%減の1兆1223億円、営業利益が30.1%増の682億円だった。震災に伴う損失181億円と資産除去債務会計基準の適用で225億円の特別損失を計上したことなどで純利益は46.1%減の131億円となった。