三越伊勢丹ホールディングスは2012年度(13年3月期)から3ヵ年の事業計画を発表、最終の14年度には営業利益330億円の達成を目指す。基幹3店舗を中心に約550億円を投資して、国内百貨店事業の営業利益を90億円底上げするほか、カード事業で30億円、海外事業で10億円など営業利益を上積みし、2011年度の予想営業利益190億円に対して140億円の利益拡大を図る。
投資額は合計で900億円と09~11年度の3ヵ年に比べて100億円増やす。基幹3店舗のうち三越銀座店は昨年9月に増床リモデルを終えたが、12年度には伊勢丹新宿本店、13~14年度には三越日本橋本店にそれぞれ80億~90億円を投じて大幅改装する。
海外では来年春にマレーシアのクアラルンプールで同市内4号店をオープンするほか、来年秋には中国・天津市内に2号店を出すなど、早期に売上高1000億円の達成を目指す。
なお、同社が発表した2011年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の5836億円、営業利益が約9.9倍の90億円だった。販売管理費を81億円圧縮したことで大幅な増益となった。