イオンは三菱商事の通販子会社に出資し、テレビ・カタログ通販事業に進出する。「サクワ(saQwa)」のブランド名でテレビ・カタログ通販事業を展開する三菱商事子会社のデジタルダイレクト(東京都中央区)の第3者割当増資を引き受け、55%を出資する。現在、デジタルダイレクトの資本金は1億4500万円、イオンの出資額は数億円となりそうだ。出資は8月末に実行し、その後、デジタルダイレクトはイオンの連結子会社となる。イオンは役員も派遣する。
デジタルダイレクトの売上高は67億円(2009年3月期)だが、イオンカードの会員顧客データの活用やイオングループ各店舗との連携を図ることで、2011年度には売上高100億円を目指す。
イオンは無店舗販売事業としてネット通販の「イオンショップ」や、ネットで注文を受けた商品を店舗から顧客宅へ配送する「イオンのネットスーパー」を運営しているが、デジタルダイレクトを子会社化した後は、物流やコールセンターの共通化を進めるなどして事業コスト削減を図る。