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【米ウォルマート】世界で50万人を新規雇用、向こう5年間で

 米ウォルマート・ストアーズのマイク・デューク社長兼CEO(最高経営責任者)は6月4日、向こう5年間で世界で新たに50万人を新規雇用することを明らかにした。同氏は「真のグローバルカンパニーになる」ことをウォルマートの将来構想の柱の一つとして掲げ、国際部門での事業拡大に強い意欲を示した。

 

 同社は現在、世界15ヵ国で8000店以上を展開し、全従業員数は200万人を超えるが、昨今は国際部門が成長の牽引車となっており、海外での出店をさらに強化する。同社の2010年1月期の売上高は4050億ドル(約37.6兆円)だったが、そのうち国際部門が1001億ドルと初めて1000億ドルを超えた。

 

 10年2~4月期で増加した売場面積の60%以上は国際部門での投資によるもので、同部門の売上高は2~4月期で250億ドル(前年同期比21.4%増)と全体の4分の1を超えるまでになっている。

 

 同社国際部門トップのダグ・マクミロン氏はロシアで現地企業買収の可能性を探っていることを明らかにしており、自前での出店だけでなくM&Aによる事業拡張も視野に入れている。