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【米ウォルマート】モスクワ事務所閉鎖、ロシア進出を見送り

 米ウォルマート・ストアーズは12月13日、モスクワの駐在員事務所を閉鎖すると発表した。同社は現地小売業の買収を前提にロシアへの市場参入を狙っていたが、「当分は買収相手が見つかりそうもない」(同社国際事業部門CEOのダク・マクミロン氏)ことから、事務所閉鎖を決めた。今後も「市場参入の機会を探る」としているが、ロシア進出は事実上の見送りとなりそうだ。

 

 ロシアでは12月に入って小売り最大手のX5社が、ウォルマートの買収候補と見られていたディスカウントストア「コペイカ」の買収を発表しており、これも参入を断念する材料となったようだ。

 

 ウォルマートは南アフリカの大手小売業マスマートに買収提案をしている最中で、当面は中国やブラジルなど他の新興国での事業拡大に経営資源を振り向ける構え。