矢野経済研究所の「文具・事務用品市場に関する調査結果2014」によると、2014年度の国内文具・事務用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)を、前年度比0.9%増の4747億円と推計した。
2011年度まで縮小基調で推移していた市場だが、パーソナルユースの高機能・高付加価値商品が浸透している筆記具市場が復調に貢献している。その中で特に、ボールペン(水性ボールペンと油性ボールペンの合算値)市場規模は、好調な推移が見られており、前年度比9.2%増の453 億円(同ベース)と大きく伸長すると予測している。
そのうち、水性ボールペン(ゲルインキ含む)市場は、 “消せる”ボールペンが市場規模拡大を牽引し、13年度は前年度比15.2%増の212 億円と大きく伸長し。これまで筆記具において最も構成比率が大きかった油性ボールペンの市場規模を水性ボールペンが上回った。14 年度も“消せる”ボールペンは好調を維持しており、引き続き水性ボールペン
市場の拡大を牽引している。
油性ボールペンも“滑らかな書き味”タイプが次々と上市されたことで活性化して好調に推移している。学生や一般ユーザーなどの個人需要のほか、オフィス需要、別注品(名入れ商品等)やノベルティ商品需要、PB商品需要など多岐に渡る分野で使用されるようになっている。