メニュー

インドで後払いサービス急成長、市場規模4年間で10倍の見通し

インドの買い物風景
インドで「BNPL」と呼ばれる後払い決済サービスが急成長しており、市場規模は今後4年間で10倍に拡大する見通しとなっている。 i-stock/Rawpixel

[ムンバイ 8日 ロイター] – インドで「BNPL(バイナウ・ペイレーター)」と呼ばれる後払い決済サービスが急成長しており、市場規模は今後4年間で10倍に拡大する見通しとなっている。ネット購入の代金を無利息で分割払いできる便利さが注目されている。

調査会社レッドシーアによると、インドのBNPL市場の規模は現在の30億─35億ドルから2026年までに450億─500億ドルに急拡大する見通し。利用者は現在の1000万─1500万人から8000万─1億人まで増えると予想する。

ただ、マッコーリー・リサーチのアナリストは、BNPLは現在、利用限度額が10万ルピー(1347.89ドル)に設定され、クレジットカードに比べてかなり低いため、クレジッドカード市場を侵食するようになるまでには時間がかかると指摘した。

インドのBNPLサービス大手、モビクイックは同社の扱うBNPLサービスが今後2年間でほぼ2倍に拡大すると予想。

共同創業者のウパサナ・タク氏は「インド人のうちクレジットサービスが利用できるのは6000万─7000万人にとどまってており、人口の93%が利用できていないということだ」と述べ、BNPLが売上高の最大のけん引役になると予想した。

新型コロナウイルス流行の影響でオンライン販売の利用が増える中、BNPLを提供する企業も増えている。米アマゾンが昨年参入し、インドの決済企業「BharatPe」は先月、同サービスの提供を開始した。