[15日 ロイター] – 米宅配大手フェデックスが15日発表した第1・四半期(6─8月)決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販の利用が増加したことが寄与し、株価は引け後の時間外取引で6.4%上昇した。
調整後純利益は12億8000万ドル(1株当たり4.87ドル)で、前年同期の8億ドル(同3.05ドル)から増加。アナリストの1株利益予想は2.69ドルだった。
売上高は13.5%増の193億ドル。アナリスト予想は175億5000万ドルだった。
先行き不透明感が続いているとして、2021年度の業績見通しは示さなかったが、年間の設備投資は51億ドルになる見通しとした。アナリスト予想は49億6000万ドルだった。
フレデリック・スミス最高経営責任者(CEO)は第1・四半期決算について、インターナショナル・プライオリティ・サービスと米国内の一般家庭向けサービスの取り扱いが増えたことが寄与したと述べた。
アラン・グラフ最高財務責任者(CFO)は「国内外の小包・貨物市場における当社の優位な立場や収益性の改善、コスト管理の取り組みが引き続き恩恵をもたらす」との見方を示した。