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「『1円セール』はやめない」(浅浦哲夫)

 こう断言するのは、フライフィッシュ(大阪府)の取締役管理本部長を務める浅浦哲夫氏だ。

 同社は、大阪市内を中心に展開する食品スーパー(SM)「スーパー玉出」の運営会社。今年7月、スーパー玉出を買収した不動産関連企業アイセ・リアリティーによって新設された。

 

 ド派手な見た目の外観と売場、そして考えられないほど激安な商品の数々で全国から注目を集めてきたスーパー玉出。全国メディアでも度々紹介され、通天閣やたこ焼きほどではないにしても、大阪名物の1つになっている。

 

 そんなスーパー玉出が他企業に買収されたことで、「玉出じゃなくなってしまうのでは」と心配する声も聞かれたが、結論から言うとその心配はなさそうだ。

 

 浅浦氏は、「店づくりの手法や、『1円セール』をはじめとする販促企画はこれまでどおり維持する」と説明。24時間営業についても、一部の店舗では見直すが基本的には続ける方針だ。

 

 そもそも、アイセ・リアリティーがスーパー玉出を買収したのは、「収益性の高さと魅力的なブランド力に惹かれたから」(浅浦氏)。これまでのコンセプトを大きく変える考えはないという。

 

 一方で新たな施策としては、より高品質で低価格な商品を提供すべく、プライベートブランドの開発に力を入れる。地元・大阪のメーカーと共同開発するかたちで、食パンや焼肉のタレなどの販売を開始しており、今後ラインアップをさらに拡充していくという。

 また、出店については老朽化している既存店の改装を進めながら、将来的には売上拡大をねらって久々の新規出店も検討する。

 

 大阪人から愛されてきたローカルSMがどのように進化していくのか。今後の動きが楽しみだ。(雪)