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「再編を主導できる企業として確固たる地位を築きたい」

 関東でホームセンターを展開するジョイフル本田(茨城県)は20186月期を「変革元年」として構造変革に取り組んできた。196月期は「構造変革仕上げの年」と位置づける。同社の矢口幸夫社長は、「構造変革を成し遂げ、次の成長をめざしたい」と話す。

 ジョイフル本田はかつての成長期を経て、近年の売上は伸び悩んでいた。そんな状況を打開しようと、新規取引先の導入、取引形態の見直し、付加価値商品の導入などで粗利益率を改善し収益力の向上を図ったり、セミセルフレジを196月期に全店導入したりして、店舗オペレーションを効率化に取り組む。ペットショップやプロショップの単独店の出店を開始し、新たなマーケット開拓にも乗り出している。

 国内ホームセンター市場は成長が頭打ちだ。今のところ大型の業界再編は鳴りを潜めているが、成熟市場のなかでいずれ避けて通れないだろう。ジョイフル本田はそのときに主導権を握れるように、企業体質の転換を図っている。(S