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「なぜ社長のところは家電がそんなに売れるのか」(ミスターマックス・ホールディングス平野能章社長)

ディスカウントストアを展開するミスターマックス・ホールディングス(福岡県)の平野社長は、あるホームセンターのトップから表題のような質問をされたことがあると教えてくれた。

 

 なぜ、「ミスターマックス」では家電が売れるのか。家電量販店「平野電機」をルーツとし、戦後間もない頃は福岡県・筑豊地区の全メーカーの総代理店だったこともあるという同社。そんな同社には、「家電量販店としての“DNA”が組み込まれている」と平野社長は話す。

 

 「家電を売ることの楽しさや面白さのようなものが、教育していないのにもかかわらず従業員のあいだで育っている。逆に言うと、食品やヘルス&ビューティーケアといった分野は“DNA”がなかったが故に、売り始めた頃は苦労した」(平野社長)。

 

 もちろん、「総代理店」の役割を担っていた時代からの家電メーカーとの太いコネクションも同社の家電の強さの1つである。ただ、「食品や洗剤を売るような棚とテレビを売る棚が同じでは、お客さまには買物をしていただけない」という平野社長の言葉通り、いい製品を売るための売場づくりや接客などを含めた“DNA”が同社の家電の販売好調を牽引しているのは間違いない。(小野)