北海道を地盤にドラッグストアを展開するサツドラホールディングス(富山裕樹社長)。かねてIT活用に積極的に取り組んできた同社は、このほどデジタル戦略を新たに成長ドライバーとして位置づけた。
その1つがAI(人工知能)ソリューションの提供である。
2017年、同社はAIソリューション開発・コンサルティングのAI TOKYO LAB(エーアイ・トウキョウ・ラボ)と資本提携しグループ化した。それだけでなく、ホールディングス内に最高デジタル責任者(CDO)を設置するなど、デジタル戦略推進の体制づくりにも取り組んでいる。
エーアイ・トウキョウ・ラボはすでに大手企業をクライアントとして獲得しており、富山社長は「AI業界の中でも存在感を増している」と話す。今後、小売業に特化したAIソリューション開発に特化していく方向だ。自らドラッグストアという小売事業を手掛ける強みを生かしたAIソリューション開発という独自の領域を切り開こうとしている。(S)