米アマゾン・ドットコムは4月21日、独自の手のひら認証技術「アマゾン・ワン(Amazon One)」を活用した非接触決済サービスを食品スーパー子会社のホールフーズ・マーケットの店舗に導入すると発表した。
アマゾン・ワンは2020年9月から、レジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」の店舗で入店管理や決済の手段として導入が始まった。これまでアマゾン本社があるワシントン州シアトルとその近郊にあるアマゾン・ゴーや書店「アマゾン・ブックス」、レジなし小型スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー」などで導入してきた。
シアトル市内の目抜き通り、ブロードウェイに面したホールフーズの店舗では決済サービスとしてアマゾン・ワンが使えるようになった。利用者は店内の専用端末にクレジットカードを差し込んだ後、手のひらをかざして情報を登録する。この登録手続きは1分ほどで完了する。その後は、読み取り端末に手のひらをかざすだけで支払いができるようになる。
有料の「アマゾン・プライム」会員は、アマゾン・ワンのIDとアマゾン・アカウントをひも付けることで、ホールフーズの店舗においてプライム会員割引を得ることができる。
アマゾンでは今後数カ月のうちに、シアトル地域のホールフーズ7店舗にアマゾン・ワンの決済サービスを順次導入していく予定だ。同社は入退管理や決済システムとして、アマゾン・ワンを他社にも販売している。