慢性的な人手不足が続く小売・飲食業界だが、各社とも有効な方策を見いだせていないのが現状だ。その中イシダはまもなく、日本コンラックス社製の新型自動つり銭機「Pay Cube」を連携したセルフ会計型スケールレジスターを投入する。売場の省力化や効率化にも大きく貢献できる製品として、発売を前に早くも小売業から多くの注目を集めている。
対面販売への新たなソリューション店舗の省力化、効率化に貢献
計量器の製造を祖業とし、ほかにも包装や検査、表示など幅広い機器を手掛けるイシダ。創業は1893年で、今年127年目を迎える老舗企業である。その製品は、産地から食品工場、物流、小売まで、食にかかわるすべての現場で活躍。食で培った技術は、物流や工業といった他の分野にも活かされている。
イシダが満を持して発売するのが「UNI-9 対面支払タイプ」。「UNI-9」は、おもに対面売場で使用されているスケールレジスター。国内におけるシェアは、実に54%にも上るベストセラー製品のひとつである。
その「UNI-9」と、日本コンラックスの自動つり銭機「Pay Cube」を連携したのが、「UNI-9 対面支払タイプ」となる。まず目を惹くのは、そのコンパクトさだ。奥行は345㎜で、一般的なソリューションと比較すると300mm程度も小さい。
「UNI-9 対面支払タイプ」の使用シーンとして想定されるのは、小売店における対面コーナーだ。近年、働く女性や単身世帯の増加を受け、需要が増している総菜売場においても最適なソリューションになるという。前述の通り、コンパクトなサイズであるため、限られたスペースにも容易に導入することが可能。売場効率を上げたいという小売業のニーズにもマッチする。
また、会計にかかる時間を大幅に短縮できるのも、大きなメリットである。従来、対面売場では従業員がレジを操作し、商品を包装、さらに金銭の授受を行い、その間来店客は待つ形となっていた。これに対し、「UNI-9 対面支払タイプ」では、従業員が袋詰めなどを行っている間に、来店客が自分で会計を済ませることになる。いわば作業を分担することで、これまでの会計スタイルと比較すると、1会計あたり約15~30秒も短縮することができるという。
そのほかにも、従業員が金銭を触らないため衛生面にも寄与。つり銭間違いの不安からも解放されるため、従業員は接客に力を入れられるなどの効果も期待できるとあり、早くも小売業からの注目度が高まっている。
新型自動つり銭機「Pay Cube」を連携した「UNI-9 対面支払タイプ」の詳細については、特別レポートでぜひ確認してほしい。自社店舗の省力化、効率化につながるだけでなく、来店客にとって魅力的な競争力ある売場づくりにも、きっと役立つはずだ。