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野村証券、POSデータを基に消費者心理や価格動向の指標を開発

野村証券、POSデータを基に消費者心理や価格動向の指標を開発
経産省のサイトで一般公開し、広く意見や感想を募っている

 野村証券は経済産業省および経済産業研究所と共同で、小売業のPOSデータ分析を基にした消費者心理と小売価格動向に関する指標を開発した。指標は以下の4種類で、12月27日から経済産業省の「BigData-STATS」サイトで公開されている。

●プレミアム志向インデックス(プチ贅沢指標)
 同じ商品分野に含まれる高価格商品(例:プレミアムビール)と買い得商品(例:第三のビール)の販売動向を比べることで、消費者がプレミアム商品を志向する度合いを測る

●コンビニエンス志向インデックス(利便性指標)
 価格設定の異なる業態(スーパーとコンビニ、ドラッグストアなど)間の販売動向を比べることにより、消費者が割安性よりも利便性を重視する度合いを測る

●生活体感物価インデックス
 日常生活で頻繁に購入する品目(例:生鮮食品、生活雑貨)に注目して価格推移を求めることで、消費者が日々体感する物価を測る

●CPIナウキャスト(消費者物価予測指標)
 総務省が毎月公表する消費者物価指数(CPI)を、マクロ経済指標、各種価格データおよび機械学習の手法を用いて予測する

 2020年3月までは企画期間とし、一般からの意見や感想を募り、指標の改良を目指すという。