オークワ(和歌山県/大桑弘嗣社長)は2024年9月、同社初の総菜専門店「ANDDELICA(アンドデリカ)」1号店を大阪市内にオープンした。同店ではオークワが得意とする総菜やパンなどの即食商品を取り扱い、“おいしさ”にこだわったインストア製造の商品をメーンに展開。今後、大阪都心部での出店を進め、新たな出店フォーマットを確立したい考えだ。
大阪・谷町に第1号店を出店
大阪府・谷町三丁目に9月18日、オークワが総菜専門店の「ANDDELICA谷町店」(以下、谷町店)をオープンした。
同店は大阪メトロ各線「谷町四丁目」駅から徒歩1分の場所に位置する。店舗周辺1.5㎞圏内には、13万7420人が居住。また、周辺はオフィス街でビジネスマンが多く、昼間人口は56万4480人となる。
こうした環境下で谷町店では近隣住民やビジネスマンをターゲットに据え、ファストフード店やコンビニエンスストア(CVS)のニーズを取り込むねらいだ。
時間帯ごとの客層の違いや来店客のニーズは店舗を運営していく過程で見極めていく。谷町店の楫本充敏店長は「昼食需要のほか、仕事帰りのビジネスマンが夕食を購入することも考えられる」と話し、今後お客の動向を見極めたうえで商品の品揃えや製造時間などを調整し、時間帯に応じた売場づくりをしていくと説明した。
アンドデリカは約25坪の店内に総菜、ベーカリーを中心にデザート、飲料など約150SKUを揃える。
ほぼすべての商品がインストア加工で、約半数がアンドデリカ出店にあたって開発された新商品だ。
商品の価格はCVS商品よりやや高めだが楫本店長は「価格競争はせず、厳選した素材をインストア加工することによって“つくりたて”と“おいしさ”を打ち出し、競合店と差別化を図っていく」と話す。
数ある商品の中でとくに注力したのは、
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