和歌山県を地盤に、生鮮食品をフルラインで揃える大型のフード&ドラッグ業態「エバグリーン」「スーパーエバグリーン」などを展開する廣岡とエバグリーン廣甚(いずれも和歌山県/米原まき社長、経営母体は同一)。本稿では和歌山市内にある大型店「スーパーエバグリーンプラス和歌山北インター店」(以下、和歌山北インター店)の売場を調査し、競争力の高さの根源に迫った。
(調査日2022年10月16~17日) ※文中の価格は特記なき場合本体価格
多様なフォーマットを展開
和歌山県内で「エバグリーン」といえば、同じく地場の「オークワ」「マツゲン」などと並び、日ごろの買物先として親しまれている小売ブランドの1つだ。運営する廣岡とエバグリーン廣甚の2社は①小売事業、②飲食事業、③製造事業の大きく3つの事業を展開しており、このうち小売事業では生鮮強化型の大型ドラッグストア(DgS)「スーパーエバグリーン」「スーパーエバグリーンプラス」、大型DgS「エバグリーン」、食品スーパー(SM)「デリシャス広岡」、生鮮をメーンに医薬品や日用雑貨も扱う「スーパーデリシャスヒロ」、調剤薬局「エバグリーン薬局」など多岐にわたる業態・フォーマットを運営する。
今回調査対象としたのは、この中で最大級のフォーマットである「スーパーエバグリーンプラス」の和歌山北インター店だ。市内中心部から北東へおよそ4㎞ほど離れた、阪和自動車道「和歌山北」ICのほど近くに位置する。交通量の多い県道7号線からすぐの場所にあるロードサイド立地の店舗である。
最大の集客ポイントは鮮魚か
売場を詳しく見ていこう。
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