長引くコロナ禍とそれに伴う景気の低迷感・不透明さから「2021年は総菜・テイクアウトなどの『中食』に新たなる提案が見受けられるようになった年だ」とフードコンサルタントの池田恵里氏は指摘する。外食が奮わない中で一気に拡大した専門店の「から揚げ」や無人販売の「餃子」など、今食品スーパーが注目すべき4店の総菜について、ポイントを解説する。
注目は「から揚げ」「餃子」「米飯」
コロナ禍での時短営業・外食控えなどによって外食産業全体が軒並芳しくない中、2021年に専門店の数を拡大させたメニューが「から揚げ」である。年間で見ると20年9月~21年9月の1年間で、から揚げ専門店は198社から235社と大幅に増加している(「東京商工リサーチ」より)。注目すべきは、専門店クオリティでありながら食品スーパー(SM)と同価格帯の店が多いことだ。中には100gあたり150円(本体価格)という手頃な価格で勝負している店舗もある。
から揚げは若い世代だけでなく高齢者にも人気のある、ターゲットの広い商品だ。これを踏まえ、
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