コンビニエンスストア(CVS)大手のファミリーマート(東京都/細見研介社長)は、プライベートブランド(PB)「ファミマル」をはじめとして新商品を積極的に投入し、ヒットを連発している。
ユニークな販促企画で「ファミマらしさ」を演出しつつ、「ちょっとお得」が感じられるような価格政策でお客の支持を拡大。来店動機を創出する商品づくりで業界トップの座をめざす。
「3つの軸」で商品開発を加速
ファミリーマートの足元の業績が好調だ。2024年2月期のチェーン全店売上高は、対前期比3.8%増の3兆692億円。全店ベースの平均日商は56万1000円で、過去最高を更新した。この好業績を支えているのがPBのファミマルを中心とする商品力の強化だ。
ファミリーマートは21年に「チャレンジするほうのコンビニ」というキャッチコピーを打ち出し、ファミマルを発売。総菜や冷凍食品、飲料や日用品など1000アイテム以上の商品をこれまで開発し、発売開始以降、毎月の平均日商が前年同月実績を超える人気ブランドに成長させた。
直近の24年度も、ファミマルを中心とした商品開発に力を注ぎ、来店動機の創出を図っている。商品開発の全体方針としては、23年度に引き続き「ワンストップで完結する品揃えの提供」を掲げ、食品から日用品、衣料品まで購入できる品揃えと売場づくりに取り組む。
さらに24年度からは「ウェルビーイングの実現」も新たに追加。CVSならではの利便性や簡便性を追求するだけでなく、お客の心身の状態を良好に維持するような商品づくりにもチャレンジする。
こうした開発方針のもと、24年度は
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