ボランタリーチェーン「CGC」(全国208社のスーパーが加盟)の本部機能を担うシジシージャパンでは、畜種ごとにさまざまな課題を抱える精肉部門において、羊肉のおいしさを改めて紹介し、幅広い選択肢の1つとして提案する取り組みに力を入れている。メンバー企業と連携しながら販売強化を図る同社と、グループ加盟企業である三德に最近の動向と具体的な取り組みを聞いた。
数度のブームを経て羊肉の販売量は着実に増加
精肉カテゴリーは、多くの商品が全般的に価格上昇トレンドにあり、供給難や円安など、価格相場に影響を与える要素も数多い。そうしたなかで、より安定的に商品を供給していくため、牛、豚、鶏のメーン畜種のほか、羊肉が改めて注目される傾向にある。
シジシージャパン商品本部生鮮事業部食肉チームのチームリーダーを務める松田純氏は、「ラム、マトンの取り組みについては、おいしさをきちんと紹介し、販売強化を図るというスタンスが基本。安心・安全を訴求できるオーストラリア産の『グレートサザンラム』をメーンとして扱っている。羊肉市場はジンギスカンブームなど、過去に何度か注目された時期があったが、そうしたブームのたびに市場が底上げされ、消費される機会や食べ方のバリエーションは拡大してきたとみている」と言う。
とくに同社が開催した2021年のCGC合同商談会では、味や肉質の良さを改めて評価する声が高く、反響も大きかった。これを契機に、
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