京都に本部を置き、生鮮強化型の食品スーパー(SM)「新鮮激安市場」を主力に店舗展開するコスモコーポレーション。旬、品質、味を重視する商品政策で、豚肉についても付加価値型のブランドを軸に品揃え、売場づくりを行う。今回、売上高が最も大きい宇治店(京都府宇治市)に足を運び、その取り組みの実際をレポートする。
生鮮食品の構成比は5割超
コスモコーポレーションは、京都府内で事業を行うSM企業である。生鮮を強化した「新鮮激安市場」を主力とし、「業務スーパー」1店を含む、14店舗を展開する。
設立は1990年。一時期、価格訴求型の店づくりで集客を図った時期もある。しかし、看板部門である鮮魚をはじめとする生鮮食品を強化する方針に転換したことで、強い支持を得るようになった。
商品政策は、旬・品質・味を重視する。どの部門も産地を厳選、その時にベストと思われる野菜、果物、魚、肉を打ち出す。生鮮強化型で、直近実績における生鮮食品の売上高構成比は54.7%と5割を超える。内訳は青果17.0%、鮮魚18.8%、精肉18.9%となっている。
その中、今回スポットを当てる精肉で、仕入れ責任者を務めるのが精肉部バイヤーの中村正和課長。「他の生鮮部門と同様に、競合店にはない、おいしい商品を提供することを常に意識しています」と話す。
精肉のうち、幅広い層から需要があり、
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