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DS×エンタメに磨き クルベ竜舞店を徹底分析!

ベルク(埼玉県/原島一誠社長)は2024年2月、同社のディスカウント型新フォーマット「クルベ」の2号店として、群馬県太田市に「クルベ竜舞店」をオープンした。開業直後から爆発的な集客力を見せている1号店の「クルベ江木店」(群馬県高崎市)から、売場づくりや商品政策(MD)にどのような変化や進化が見られるのか、現地を訪れて調査した。
※文中の価格はすべて税抜

2号店は「海」をテーマに安さ×楽しさを演出!

 ベルクがクルベの1号店「江木店」をオープンしたのは23年7月末のこと。「ベルク」を逆さ読みした「クルベ(CLBE)」という屋号には、「ベルクの限界に挑戦する(Challenging the Limits of Belc)」という意味を込めた。

 その江木店を訪れたとき、筆者は「ベルクが安さとエンタメ性を両立したディスカウントSMを創造した」という印象を抱いた。首都圏ではヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)が「フーコット」、イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループは「パレッテ」という屋号で、いずれもディスカウントSMを複数展開している。これらの2ブランドはハード面もソフト面も極限まで簡素化、効率化することで圧倒的な安さを提供する姿勢であるのに対し、クルベでは安さを前提として、買物を楽しめる空間づくりを追求しているのだ。

 江木店の最たる特徴は、店舗全体が「空港」「飛行機」をテーマにしたデザインで統一されている点だ。壁面のイラストや装飾はもちろん、店内BGMも機内放送をモチーフにした内容で、売場にいるだけで“ワクワク感”が得られる。ほかにも、酒類売場にはネオンサインが多用されていたり、販促用の大型POPの価格はあえて「???円」と表記したりしてお客を誘導。ディスカウントSMにありがちな「とにかく安いけど、無機質」というイメージとは真逆だった。

 そんな江木店に続く2号店として開業した竜舞店では、どのような取り組みがなされているのか。江木店と比較しつつ、売場を詳しく見ていこう。

クルベ竜舞店
所在地:群馬県太田市龍舞町5002
営業時間:10:00~20:00
アクセス:東武鉄道小泉線「竜舞」駅から徒歩約10分

 竜舞店の売場

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