2023年は夏場の極端な高温や天候不順で、夏も秋も農作物の生育は打撃を受けた。そのため多くの青果が相場高で推移し、商品単価を押し上げた結果、青果部門の売上自体は好調に推移した。今秋も不確定要素はあるが、前年の商戦をしっかり総括し、変化に対応できる戦い方をしよう。
市況分析&今秋の方向性
今一度確認したいデータ分析の重要性
まずは23年の青果部門を振り返ってみよう。昨年の夏は異常ともいえる高温・干ばつが続き、農作物は大きなダメージを受けた。旬の青果は軒並み相場高で推移し、店頭売価も高止まりしたことから、多くの食品スーパーの青果部門は売上高を伸ばした。
秋に入ると、野菜は夏の天候不順による定植遅れで、とくに9~10月は入荷不足が顕著だった。主力商品は引き続き高値で推移したが、11月頃に定植が遅れていた商品の出荷が安定し、平年並みに戻るという流れであった。果実も、秋を代表するリンゴ、柿、ミカンなどは高温による生育障害のため、高値となった。
24年も夏場の高温が予測されるが、実際の日々の天候によって出荷量や相場が大きく変動するという青果の特徴ゆえ、見通しは立てづらい。そのため販売計画の作成にあたっては、前年の週別の売場レイアウトの確認、主力商品のPOSデータの実績および週別の販促企画の実績を把握・分析し、反省点を認識することが、まずは重要な要素となる。
このうちPOSデータの実績の検証は、
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