フード&ドラッグの有力チェーンとして成長を続けるクスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキ)。同社は昨年夏からプライベートブランド(PB)「A&(エーアンド)」の発売を開始し、食品を中心にアイテム数を拡大している。クスリのアオキのPB戦略の方向性について、同社の開発担当者を取材した。
発売から1年超で約100SKUに
2022年8月、クスリのアオキは開発に着手してから1年半ほどの準備期間を経て、「A&」の販売をスタートした。1年超を経た今、食品を中心に約100SKUを扱っている。
以前からクスリのアオキでは、資本関係を有するイオン(千葉県/吉田昭夫社長)のPB「トップバリュ」の商品を主に食品のカテゴリーで、医薬品などでは同じくイオン系PB「ハピコム」を一部扱ってきた。そうしたなかで「A&」の開発に至った理由として、商品本部フード商品部部長の藤岡慶成氏は、「クスリのアオキの企業規模が大きくなり、店舗数や販売数量、製造ロットなどの条件が見合うようになってきたため」と説明する。売上高4000億円の大台到達も視野に入るなか、自社PBを品揃えに加えることで、クスリのアオキならではの商品価値を訴求するねらいだ。
開発にあたっては、「アオキと、ずっと一緒に。」をブランドコンセプトに据え、「トップバリュ」の既存商品とは重複しないジャンルや規格の商品開発を進めている。「『あんしん品質』『なっとく価格』でお客さまに強く支持される商品をしっかりとつくるのが基本。現在は“商品構成グラフの左寄せ”を意識し、オーソドックスなものを中心に
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