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ミニストップの年末商戦は? 不足が懸念されるチキンは昨年比108%を確保

ミニストップ(千葉県/藤本明裕社長)は11月、ブラックフライデーとクリスマスをターゲットとする年末商戦の商品説明会を開催した。商品展開の柱は次の3つになるという。
①ブラックフライデーにちなんだ「黒のオリジナルメニュー」と「96円引き」
②焼肉の「牛角」、クリームパンの「八天堂」とのコラボ商品
③金曜日のクリスマスイブに向けたケーキ、サラダ、チキンの品揃え

ブラックフライデーの“黒”にちなんだ「黒い商品」や「96円引き」

 ミニストップは、年末商戦の幕開けとして11月19日から10日間、全国の店舗で「ミニストップ ブラックフライデー」を開催する。イベントの目玉は、ブラックメロンパンなどの「ブラック食品」の展開と人気商品の「96円引き」だ。

 今回で4年目となるミニストップのブラックフライデーイベントは、イベントの少ない11月の重要な企画と位置付けられている。昨年は「ブラック無糖珈琲」のプレゼントを目玉企画にしたが、今年は「黒い食品」と「96(クロ)円の値引き」で勝負する。また今年は初めて、親会社であるイオン(千葉県/吉田昭夫社長)のブラックフライデーイベントと開催日を合わせた。

 ブラック食品は、すでに販売中の「佐野黒から揚げ」(4個入り203円/7個入り311円、以下すべて税込価格)に加え、「黒炒飯」(399円)、「ブラックチョコチップメロンパン」(138円)などを販売する。広報担当者は「ブラックフライデーの認知度の高まりに合わせて対象商品を増やし、イベントをさらに盛り上げたい」としている。

 96円値引きの対象は、ミニストップが“飲むデザート”として打ち出している「グルクル」シリーズから、「飲むカフェモカゼリー」「なつかしの珈琲ゼリー」で、期間中は本体価格369円が96円値引きされて273円になる。また、25日からの4日間は、人気商品の「X(エックス)フライドポテト」3個分が入った「バケツポテト」が本体価格396円となり、Xポテト1個分お得になる。

12月は牛角監修の焼肉弁当で「ガッツリ、贅沢」を提供

 さらに11月30日からは、人気焼肉チェーンの「牛角」の監修による「牛角焼肉弁当」(699円)を発売する。「贅沢」をコンセプトに希少部位の「かぶり(リブキャップ)」を使用した“ちょっと高級”な焼肉弁当だ。弁当のほかにも、牛角とのコラボ商品として、牛角ビビンバ焼きおにぎり、牛角カレーパン(159円)、牛角ごまねぎ塩ラーメン(496円)などを販売する。

 12月商戦のもう1つの目玉は、クリームパン専門店「八天堂」(広島県/森光孝雅社長)とのコラボ商品だ。カスタードクリームのおいしさを生かした「しあわせクレープ~苺&カスタード~」(194円)など3商品を販売する。

供給不足に対応しクリスマス用チキンの調達先を変更

 新型コロナウイルスの影響で「おうちごはん」が増えたことに加え、今年はクリスマスイブが金曜日にあたることもあり、クリスマス用のチキンの需要が増えることが予想される。

 コロナ禍でチキンの生産や輸送が不透明になり、コンビニエンスストア各社ではチキンを使用した商品の欠品も相次ぐなか、ミニストップは早期に調達先をタイから中国と日本にシフトし昨年比108%の調達量を確保した。「チキンキエフ」「薫るスモークチキン」は中国の工場で生産し、「ジューシーチキン」の生産の一部を中国の工場に移管。「チキンナゲット」は国内の工場で生産される。