メニュー

第55回スーパーマーケット・トレードショー2021開催レポート

全国スーパーマーケット協会が主催する日本最大級の食品流通業界向け商談展示会「第55回 スーパーマーケット・トレードショー 2021」が2月17~19日の3日間、千葉・幕張メッセにて開催された。緊急事態宣言下という環境の中で万全の対策を講じ開催された同展示会をレポートする。

記念すべき55回目の開催!新たな生活様式に対応した内容に

 全国スーパーマーケット協会が主催する日本最大級の流通業向け展示会「第55回 スーパーマーケット・トレードショー 2021」(以下SMTS)は、ソーシャルディスタンスの考えのもと、完全招待制や非接触型の受付をはじめ、こまめな換気やブース間・通路幅に余裕を持たせるなど感染症対策に十分配慮したかたちで開催。「こだわり食品フェア」、「デリカテッセン・トレードショー」と合わせ、3日間で2万6385名が来場した。

通路幅を広げ、五感に訴えるリアルな商談をめざし多くのプロフェッショナルが来場した会場
感染対策の上での開会式に登壇した全国スーパーマーケット協会の横山清会長

 同展示会は、全国スーパーマーケット協会会長の横山清氏による「SMTSスピークス」をはじめ、「スーパーマーケット白書」や「バイヤー大学」など、セミナープログラムの充実で知られる。今回は感染症拡大防止のため、会場内にステージを設けずWEBセミナーとして開催。専門性の高い講演やパネルディスカッションをオンライン上で実施し、直接参加が難しい流通業関係者からも好評を得た。

 主催者企画である1ホールの「てづくりNIPPON」は日本の伝統・伝承を重んじ、地域や質にこだわったつくり手の“技”や“想い“を、地域の食生活や食文化、歴史を絡めて提案。日本酒、焼酎、クラフトビール、ワイン、ウイスキーなど、約30社の商品を紹介した。

「日本品質=JapanQuality」をテーマにつくり手の思いを伝える「てづくりNIPPON」

 弁当・総菜など中食産業の最新情報を発信する商談展示会「デリカテッセン・トレードショー 2021」内では、恒例の「お弁当・お惣菜大賞2021」を開催。応募総数4万2549件の中から選ばれた受賞商品をパネル展示したほか、フードコートでは一部の受賞商品の販売も行われた。

 また、「お弁当・お惣菜大賞2021」の受賞商品と店舗の紹介をはじめ、専門家・コンサルタントによる業界動向レポートやトレンド、デリカに注力する小売業の販売現場や取り組み状況のレポートなどを掲載した情報誌「惣菜デリ最前線2021」も配布された。

会場内の「お弁当・お惣菜大賞」コーナーでは受賞商品の紹介や「惣菜デリ最前線2021」の配布も

 今回はSMTS開催55回目を記念した冊子「スーパーマーケットGOGO」も配布。同トレードショーの歴史とともに、スーパーマーケットの歴史を振り返る内容となっており、多くの来場者が手に取っていた。SMTSの次回開催は22年2月16~18日を予定している。

出展各社の取り組み

米国食肉輸出連合会(USMEF):コロナ禍に取り組むアメリカン・ミート、2021年の販促施策に注目!

USMEF商談ブース。外側には、各種パネルと豊富な販促ツール、パンフレットを展示

コロナ禍の影響から今年のスーパーマーケットトレードショーの来場者は例年に比べて 少なかったが、その分、じっくりと商談ができたとUSMEFの担当は口を揃える。コロナ禍 だからこその施策を考え提供したい。そのために、今のトレンドと先行きの状況をしっかり 見極め、そこに自分たちが主張したいことを丁寧に織り込んだ販売施策を、年間を通して展開する。

アメリカン・ビーフの戦略

年間スケジュールに沿いつつ臨機応変な構えで

年間で消費者キャンペーンと販売施策キャンペーンを交互に展開

 アメリカン・ビーフのコーナーでは、昨年すでにアナウンスしていた内容に肉付けをして、今年1年間を通してUSMEFが展開する販売施策を紹介した。

 先の見通しの立ちにくい状況ではあるが、だからこそ、現場が安心できる施策を先々提案するとともに、臨機応変な構えも重視する。

 年間スケジュール(図表1)を見ると、消費者キャンペーンと販売支援キャンペーンを交互に行うことがわかる。

 3月1日から5月31日までは、「買って !食べて! ステーキ肉が当たる! 春のアメリカンビーフキャンペーン」を展開。アメリカ産と記載のある牛肉の値札ラベルとレシートを撮影し、公式LINEに送って応募すると、期間計でサーロインステーキ1kgが300名に当たるというもの。店頭で販売されているアメリカン・ビーフ商品がすべて対象となるので、告知資材で売場全体を盛り上げることができる。

笠谷 樹
シニアマーケティングマネージャー

 「続いて夏場には消費者向けのオープンキャンペーンを行い、10月から年末にかけて冬の販売促進キャンペーンを展開します。こうして年間スケジュールを共有することで、早め早めの準備をお願いしています。詳細に関しても例年より早くアナウンスする予定です」(笠谷 樹シニアマーケティングマネージャー)

マネキン販売に代わる施策を準備
テイクアウト需要にも対応

 まず充実させるのが、マネキンによる試食販売ができない替りとなるレシピ訴求シール(ラベル)とリーフレット。シールに刷られたQRコードを読み込めば、その料理のレシピ動画をすぐに観ることができる。既存のものに加えて、5種類ほどの新しいレシピ訴求シールを制作予定だ。売場で作り方まで提案をして、関連販売までつなげていく戦略である。

 「秋にはレシピが60くらい揃うので、それを冊子にまとめてキャンペーン賞品として提供するつもりです」

 またサイネージの提供や、そこに映す動画コンテンツの充実も検討している。

 「そうは言っても、マネキンを待望しているお店も多いと思います。そこで、もしお声が掛かれば、試食販売であっても、推奨販売であっても、費用を協賛したいと思います」

 外食向けには、引き続きアメリカン・ビーフバーガーを訴求するとともに、肉バルやバー向けに、テイクアウトやデリバリー需要に最適なビーフサンドイッチも提案。内食向けにも、肉メニューの新提案として訴求していきたいと言う。

 会場ではオープンキッチンでメニュー提案を行い、ライブ配信も行った。アーカイブについてはUSMEFのYouTubeチャンネルにて公開する。

5つの施策でさまざまなニーズに対応、アメリカン・ポークの戦略

コロナ禍の新需要に向けた販売促進策を提案

加藤悟司
マーケティングディレクター

 「今年はコロナ禍での新たな常識として、『おうちで食べよう!』施策、キャンプ&バーベキュー向け施策、またこれも新たなトレンドと言っていいと思いますが、デリッシュキッチンや食べログといったネット媒体との連動施策、さらに、秋にはアフターコロナを願って”ポークトーバー”という新たな提案をご用意しています」(加藤悟司マーケティングディレクター)

 「おうちで食べよう! プラス」施策は昨年からの継続で、自宅でアメリカン・ポークの各種メニューが手軽に調理できるシーズニングやソースの小袋添付販売。主要部位であるロース、肩ロース、ヒレ、バラ、スペアリブごとに使えるもので、春夏用としてまず7種類。昨年から継続しているものに加え、ステーキソース(BBQスパイス)、スペアリブソース(生姜焼きのたれ)、そしてトレンドである塩レモンを制作した。

 CAMP&BBQ施策は、コロナ禍で急増しているキャンプやBBQ需要に応え、アウトドアでアメリカン・ポークを使ったおいしい料理を楽しんでもらいたいという思いから、第1弾はゴールデンウイークに合わせて展開、引き続き第2弾は夏秋シーズンに向けて展開する予定だ。量販店でアメリカン・ポークを購入したお客さまがスマホでレシートと商品ラベルを撮影して応募。抽選でコールマン商品やオリジナル商品が当たるというもの。併せてバーベキューメニューも提案していく。

今だからこその提案と先を見据えた「集い」の提案

 ネット媒体とのコラボ企画は「デリッシュキッチン」と「食べログ」。前者は、アメリカン・ポークのレシピを媒体で紹介してもらい、利用者を近くの量販店に誘導する。また商品に添付したラベルのQRコードでレシピ動画に飛ぶといった方法を検討している。

 後者は、食べログに加盟している外食店でアメリカン・ポーク対象メニューを注文するとその場で、またキャンペーンサイトにアクセスすることで、さまざまな賞品が当たるというもの。

 最後が新しい提案。アメリカン・ポークの生産が盛んな米国中西部で催されているイベント“ポークトーバー”を紹介する。アメリカン・ポークのおいしさをいろいろな形で訴求するとともに、各種加工品も紹介。キッチンカーを用意し、キャラバンのように各店舗を回る。駐車場に滞在し、店頭とさまざまなコラボレーション。またUSポークパッカーを招いて肉フェスに参加するなど、収穫の秋に向けて、さまざまな方法を検討中。

 「もちろん、例年の協賛、低温調理なども引き続き提案していきます。どんな形であれ、ご気軽にご相談ください」

共同印刷:注目の配信型デジタルサイネージ一体型什器「Digital Gondola」を紹介

スーパーマーケット・トレードショー2021共同印刷のブース外観

 共同印刷は“売り場とPOPの課題を一気に解決!” をテーマに掲げたブースを展開。コロナ禍の影響により消費者の購買行動に変化が生じるなか、最適に売場を運用できる製品や、販促を支援するさまざまなソリューション提案を行った。

 今回の展示の目玉は、販売什器とクラウド配信型デジタルサイネージを一体化した新製品「Digital Gondola(デジタルゴンドラ)」だ。

 店舗では常時、複数の販促企画を実施しているが、一般的な紙製のP O Pや販促ツールは、組み立ての煩雑さやマンネリ化、ごみの問題を抱えている。また、デジタルサイネージは活用が難しいと考え、導入しない店舗も多く、コロナ禍以降は試食や実演販売ができず、商品のアピールができないといった悩みも同時に抱えている。

全画面ディスプレイでインパクト抜群のデジタルサイネージ一体型什器「デジタルゴンドラ」

 「デジタルゴンドラ」はデジタルサイネージと什器が一体化することで、サイネージに最も近い位置に商品を陳列することが可能となる製品。複数の画面は、全画面に一つの動画を流すことも、それぞれに別の動画を流すことも可能だ。動画コンテンツの作成も容易で、クラウドサーバーを通じて各店舗へ一斉配信することができる。ひな壇型の4画面タイプ、縦1画面タイプ、横1画面タイプというラインアップを持ち、導入店舗では大きな成果を挙げている。

 ほかにも約5000人のモニターから提供される日々の食卓画像で食生活の実態を直観的に把握するマーケティングサービス「リア食®」や、女性1万人の意識調査結果についてペルソナを通して見える化したマーケティングプラットフォーム「ペルソナキューブ®」など、同社のサービスを豊富な実績とともに紹介した。

チェッカーサポート:小冊子「お客様に再びご来店いただく接客・コロナ禍での感じの良い接客」を無料配布

接客のノウハウが詰まった小冊子を配布したチェッカーサポートのブース

 チェッカーサポートのブースでは、同社のメーン事業であるレジチェッカーの委託事業を中心に、中食・外食事業やフランチャイズ事業、新規事業である販売促進事業に関するパネル展示を行った。

 また接客技術のノウハウが詰まった小冊子「お客様に再びご来店いただく接客・コロナ禍での感じの良い接客」を制作し、ブース内で無料配布した。

 同冊子は、接客業に従事する上で目的を持つことの重要性や接客を行う前の心構え、基本的な接客方法など、指導者が理解すべき接客の基礎を分かりやすく解説した充実の内容となっている。

 毎年恒例となっているレジ接客技術を競うコンテスト「C – 1グランプリ」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から今回は見送ることになったが、You Tubeの「CHECKE RSUPPORT CHANNEL」で好評を得ている「レジスキャンバトル」の体験コーナーをブースの表面に設置した。

レジスキルの高いスタッフが持つスキャンの速度記録に挑む「レジスキャンバトル」の体験コーナー

 この企画はチェッカーサポートの中でもとくにレジスキルの高いスタッフが持つスキャンの速度記録に挑むというもので、慣れないレジ業務を懸命にこなす来場者の姿がたびたび見られた。

 チェッカーサポートでは「シャトレーゼ」「タックルベリー」などのフランチャイズ事業をはじめ、スーパーマーケット内の総菜テナントを運営する中食事業や外食事業を展開。新規事業となるセールスプロモーション事業では、各店舗へ巡回営業を行うラウンダーや説明型商品のセールススタッフの業務委託や派遣などワンストップで販売促進業務の代行を行う。さらに教育コンサルティング業務や店舗の感染予防対策員の委託・派遣業務も行っており、多くの来場者がブースに立ち寄っていた。

寺岡精工:コロナ禍に対応する非接触・非対面対応製品を展示

多くの来場者で賑わったTERAOKAグループの展示ブース

 TERAOKAグループのブースでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて需要が拡大している非接触型・非対面に対応した製品を中心に展示を行った。

 まず、店舗ソリューションでは店舗の人手不足解消と非接触・非対面につながる提案として、新製品のフルセルフレジとスマホアプリ「Shop&Go」を併用した新しいレジシステムを実演した。

 ユーザーは「Shop&Go」のアプリを事前にインストールした後、店で商品を選びながらユーザー自身が商品バーコードのスキャニングを行い、専用のセルフ精算機で会計を行う。同システムを導入することで、レジの待ち時間やスキャン時間のほか、袋詰め時間の大幅な短縮につなげることができる。

商品の受け渡しをスムーズにする受け取りロッカーの「PICK UP DOOR」

 飲食店舗運営ソリューションでは、キャッシュレスのタッチパネル式券売機や前会計セミセルフレジに加えて、受け取りロッカー「PICK UPDOOR」を提案した。「PICKUP DOOR」を導入することによって商品受け渡し業務の効率化が実現でき、加えて非接触化することにより来店客や店舗スタッフの安心・安全にもつながる。

 また、今年5月に新発売となるセルフ量り売り棚システム「Allin-One Rack」を先行展示。同品は約75cm幅の棚に、セルフ計量器の「SM-6000SSR」にディスペンサー/スクープビンを収納。モーションセンサー「e .Sense」と風袋の自動引きシステムを連携させることで、新しいセルフ量り売りを実現する。

 ほかにも計量、検査、印字・ラベルといった関連機器をトータル提案するフードインダストリー向け製品や、ピッキング用カート、自動採寸計量器など幅広いラインアップで、多くの来場者がブースに立ち寄っていた。

パナバック:健康意識の高まりを背景に好調に推移する「ヴェリタスブロイ」に注力

白を基調としたパナバックの展示ブース

 フランスやスペインといった欧州をはじめ、アメリカ、南アフリカ、チリ等のアルコール・飲料の輸入・卸販売を行うパナバックのブースでは、ドイツ産の無添加脱アルコールビール「ヴェリタスブロイ」を中心に、スペイン産の本格脱アルコールワイン「ヴェリタス」、南アフリカ産の脱アルコールワイン「カプリース」、低価格帯のスペインワイン等の試飲を行った。

好調に推移する「ヴェリタスブロイ」をはじめ、脱アルコールワインの試飲も実施

 「ヴェリタスブロイ」は1516年にドイツで制定された世界最古の食品法令である「ビール純粋令」を厳格に守って造られたアルコール度数0.0%の完全無添加ノン・アルコールビール。通常はビールらしい味を再現するため、糖分や人工の添加物等を使用するが、同品はプレミアムモルト、ファインホップ、天然水のみを使用したピルスナービールから、アルコール分だけを抜いたこだわりの製法が特徴となっている。

 ロイシン、フェニルアラニン+チロシン、バリンといった9種の必須アミノ酸を含む19種のアミノ酸をバランスよく含有しており、本場ドイツのピルスナービールの味わいを持ちながらも、「アルコールゼロ」「コレステロールゼロ」「脂質ゼロ」「低カロリー(12kcal/100ml)」を実現した。

 長崎和昌社長によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて健康意識が高まるなか、品質や味わいにこだわった「ヴェリタスブロイ」に興味を持つ消費者が増えている。このことから同品は2020年の通関統計速報で、脱アルコールビールカテゴリーのシェア55%を達成した。

 会場での試飲でも味わいを評価するバイヤーが多く、同社では今後も「ヴェリタスブロイ」を中心に、脱アルコールビールおよびワインの販促を強化していきたいとしている。

三井食品:人気スイーツ店のミルクレープや輸入ビールで楽しむおうち時間を提案

時間帯別でセグメントし商品を提案した三井食品のブース

 三井食品のブースでは、新型コロナウイルスの影響で生活者のライフスタイルが大きく変化したことを受けて、『おうち時間』を楽しくする輸入商材やオリジナル商品を、朝食、昼食、夕食という時間帯別でセグメントし紹介した。

 朝のシーンは「心が整う朝じかん」をテーマにオーガニックの野菜やスーパーフードを提案。昼のシーンでは「おうち時間を楽しもう!」をテーマにフィンランドの国民的菓子メーカー・ファッツェル社の「カールファッツェル」やピンクの箱が目印の「ゲイシャ」チョコレート、オリジナルブランド「ハートフル畑」の杏仁豆腐やフルーツみつ豆を紹介した。

 また、東京・西麻布の「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」のミルクレープを忠実に再現し、スーパーマーケット向けに全国展開。ミルクレープは同店発祥の人気スイーツであり、一部店舗での取り扱いも始まっている。

夜のシーンでは家飲みを盛り上げる輸入ビールと専用グラスを紹介

 夜のシーンは「食卓をより楽しく、より美味しく!」をテーマに、家族との団らんやオンライン飲み会での会話が弾むような見栄えも意識した商品を多数紹介。フレンチブルドッグのかわいいラベルが目を引くフランス産ワイン「フレンチドッグ」は、今回も多くの来場者の目を集めた。

 さらに、力を入れている輸入ビールについては、「グラスでビールはもっと美味しくなる!」をキャッチコピーとしてベルギーの「シメイ」をはじめ、「リンデマンス」「バラデン」などスペシャリティビールの楽しみ方を紹介。専用グラスで楽しむクラフトビールの魅力と新しい生活様式でのお酒の楽しみ方を提案した。

レイテック:幅広い業態で導入進むプラグインショーケースを多数展示

アイランド陳列による展示を行ったレイテックのブース

 レイテックのブースでは、ドイツ・LIEBHERR(リープヘル)社製のプラグインショーケースおよびオーストリア製「AHTプラグインショーケース」シリーズについて、実際の売場がイメージしやすいよう、それぞれのブランドでアイランド形成し、展示を行った。

 リープヘル社のショーケースはシンプルな外観と堅牢な製品設計、環境にやさしいノンフロン冷媒、高品質ながら低コストである点も魅力となっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け内食需要が高まるなか、冷凍食品が大きく伸長しており、食品スーパーに限らずさまざまな業態で冷蔵・冷凍ケースの需要が高まっている。このリープヘル社製ケースは大型のものからリーチインタイプ、テーブルサイズまで幅広いラインアップを取り揃えており、食品スーパーだけでなく、業務用スーパーやドラッグストアなど多くの導入実績を持つ。今回の展示では大手飲食チェーンの持ち帰り用デリ部門で実際に使われているラッピング済の小型ショーケースが展示され、話題となった。

大手飲食チェーンで実際に導入されているショーケースも展示

 「AHTプラグインショーケース」は配管工事をせずにアイランド形成ができ、他社のオープン型ショーケースと比較し、約80%の消費電力を削減できる炭化水素由来のHC冷媒を用いたショーケース。中の棚の高さも自由に変えることができるため、ストック分もケース内に収められると好評だ。

 視認性を高める曲面ガラスを採用した同シリーズでは、商品が取り出しやすい縦スライドガラスタイプの「SINGAPORE(シンガポール)」が非常に好調だという。また、横スライドガラスタイプの「PARIS(パリ)」は、商品の見栄えのよさから郊外店での導入が進んでいる。