2022年4月末にオープンした「ライフカメイドクロック店」(東京都江東区:以下、カメイドクロック店)は、ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)の首都圏における最新店舗(調査日時点)だ。同店の取り組みから、商品開発や売場づくりの戦略を分析する。商品の進化が見える首都圏最新店舗売場づくりには課題も?調査日:2022年7月6日(商品価格はすべて税抜で調査日時点のもの)
ベーカリーで旬を訴求
カメイドクロック店は、JR総武線「亀戸」駅から徒歩約2分の場所にある、野村不動産(東京都/松尾大作社長)が管理・運営する商業施設「KAMEIDO CLOCK(カメイドクロック)」の地下1階に出店している。
カメイドクロック店を見ると、トレンドや消費者の多様化に対応して多くの新商品が投入されており、オリジナル商品においてもライフが常に商品を進化させ続けようとしている姿勢が見て取れる。それがとくに表れているのが、メーン出入口から青果売場とダブルコンコースで展開する総菜・ベーカリー売場だ。新たなニーズの開拓に積極的に挑戦し、付加価値を高めようとする姿勢が窺えた。
たとえば、寿司ではローストビーフの握り、フライドチキンの巻き寿司、豚バラの押し寿司などの肉寿司を展開しているほか、これらをセットにした「肉寿司づくし」(798円)も販売し、肉寿司商品をコーナー化していた。鮮魚部門が仕入れや製造を行う高付加価値の鮮魚寿司が一般的になりつつあるなか、総菜部門ならではの商品として新たなカテゴリーを開発し、品揃えの幅を広げている。また、肉寿司の一部にはプライベートブランド(PB)「ライフプレミアム」のつゆも使用されており、部門間の連携も進んでいることがわかる。
ベーカリーでは、個食対応の商品や、つい「もう1品」買いたくなるようなお客の目を惹く商品が目立った。トレンドになりつつある
・・・この記事は有料会員向けです。続きをご覧の方はこちらのリンクからログインの上閲覧ください。