コロナショックで大打撃 下降基調に追い討ち
日本惣菜協会(東京都)の「2021年版惣菜白書」によると、20年の総菜の市場規模は9兆8195億円で、対前年比4.8%減と前年を大きく下回る結果となった。少子高齢化や女性の社会進出といった環境下で底堅い需要に支えられてきた総菜市場だが、コロナ禍での内食回帰の動きの影響を大きく受けた格好だ。
惣菜白書が発表した業態別市場規模では、総菜専門店を含む「専門店・他」は2兆7346億円で同5.6%減、市場全体に占めるシェアは同0.3ポイント(pt)減の27.8%だった。同業態の市場規模はここ数年、食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)の需要が伸長を続ける一方で下降基調にあった。ただし今年はコロナの影響により、同0.8%増と微増を維持した「食料品スーパー(SM)」を除き、CVSを含めてすべての業態が前年実績を下回っている。
総菜専門店企業上位5社の業績を見ていくと、
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