はごろもフーズが展開する青魚を使った調理済みパウチ商品「健康パウチ」シリーズは、即食性の高い多彩なラインアップとパウチの手軽さが受けて好調に推移。中でも「さばで健康 和風トマト煮」は味わいが高く評価され、多くのリピーターを獲得している。
さば・いわし・さんまを
使った幅広いメニュー展開
2013年発売のはごろもフーズ「健康パウチ」は、さば・いわし・さんまといったDHA・EPAが豊富に含まれる青魚を手軽に摂取できる調理済みのパウチシリーズだ。
すでに調理されていることから即食性が高く、そのまま食べる以外にも、パスタや炊き込みご飯、サラダなどの料理にアレンジするなど、幅広く利用できる。
「健康パウチ」は発売当初9SKUでスタートしたが、はごろもフーズではブランドの鮮度を保つため定期的に改廃を行っており、現在のラインアップはさば5種、いわし5種、さんま3種の計13SKU。みそ煮や煮つけ、蒲焼といった和風の定番の味付から、にんにくみそ、トマト煮までバラエティー感のあるフレーバー展開で、幅広いニーズに応えている。また24年にはパッケージのリニューアルを実施し、店頭での視認性が高まった。
中でも「さばで健康 和風トマト煮」は、13年の発売当時から支持されているロングセラー商品だ。さばと相性の良いトマトと合わせ、みそを使用することで和風に仕上げている。
「健康パウチ」シリーズのメーンターゲットは食品スーパーのメーンユーザーでもある40代以上の女性。即食性が高い調理済みの商品ということもあり夕食のおかずの一品としての利用が主だが、単身世帯や男性のユーザー、家庭内ストックとしての利用もあるとみられている。中でも「さばで健康 和風トマト煮」はトマトとさばという組み合わせがおいしさや健康感を想起しやすく、高いリピート率の獲得につながっている。
水産の缶詰商品は定番の油漬けタイプから調理しやすい水煮タイプ、おかずの一品や酒のつまみにもなる調理済みタイプまで様々な商品が出ているが、メーンユーザーは50代以上の中高年齢層だ。
一方、水産パウチは缶詰と比較し売上規模は小さいものの比較的30・40代の構成比が高く、缶詰ユーザーとは違う属性を示している。また、近年の物価高騰により食品値上げが続いている中、一部ではより手軽で簡便性が高いパウチタイプの商品へと、ユーザーがシフトする動きも見られているという。
中高年層からの支持も高い
「健康パウチ」シリーズは、DHA・EPAが豊富に含まれる青魚を使った商品であることから中高年層からの支持も高い。また同シリーズの販売チャネルは食品スーパーが主だが、近年はドラッグストアでの採用も増えている。同社によると「パウチ・紙容器」の購入チャネルは 「瓶・缶詰」と比較しドラッグストアでの購入が10%以上高いという結果が出ており、今後はドラッグストアでの展開にも力を入れていく。
「健康パウチ」シリーズは水産缶詰売場の定番棚の展開の他、カレンダー什器を使用したアウト展開にも注力している。特にカレンダー什器については、エンド脇での展開の他、おつまみ需要を考えた酒類売場での展開など、様々な切り口でのクロスMDも期待できる。
はごろもフーズでは今後も「健康パウチ」シリーズを通じてパウチ商品の簡便性を訴求し、多箇所展開を実施することでトライアルを獲得していきたいとしている。
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