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海外3000 店うちアメリカ1000 店に向けアクセル!ダイソー海外戦略のすべて

売上高1兆円・1万店舗を中長期の目標に掲げる大創産業(広島県/矢野靖二社長)にとって、大きな命運を握るのが海外事業だ。同社はすでに海外26の国と地域に1000店舗近くを展開するが、今後はアメリカを最重要エリアに位置づけ、大都市を中心とした出店加速とそれを支える物流網の強化を図る。めざすのは2030年までに1000店舗体制という壮大な目標の達成だ。

世界各国に広がる「DAISO」の店舗網

 大創産業が最初に海外に進出したのは2001年のことで、台湾に「大創百貨」のブランド名で出店した。それを端緒に、一気に海外での店舗展開をスタートする。同じ01年には韓国に出店し、その後シンガポール、タイと東南アジアを開拓。さらに03年にはカナダに進出して北米に上陸し、04年にはアラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カタールと、日本の小売企業ではほぼ前例のない中東への進出も果たした。

 そして05年にワシントン州シアトルを起点に、アメリカでも出店を開始。06年にはニュージーランド、11年にはメキシコ、12年にはブラジルと、オセアニアや中南米にも到達し、直近では22年に世界でも有数の人口を誇るインドにも1号店を開業、さらに24年6月にはブルネイ(ブルネイ・ダルサラーム国)にも進出している。

アメリカでは現在約140店舗を展開し、多くの消費者から支持を集めている

 24年2月末時点で、大創産業が店舗を有するのは世界26の国と地域。海外の店舗数は合わせて984店舗に上っている。出店国数だけで比較すれば、国内のグローバル小売企業の筆頭であるファーストリテイリング(山口県/柳井正会長兼社長:25の国と地域で出店/24年5月末時点)を上回る規模である。

 ちなみに大創産業が直営店を展開しているのは

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