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ダラー・ゼネラルが好調決算、あの小売業もリテールメディアを開始!

ダラー・ゼネラル、23年度第3四半期は増収減益

 米国ダラーストア大手のダラー・ゼネラル(Dollar General)が2023年12月7日に23年度第3四半期の決算を発表した。同年11月3日に終了した第3四半期の売上高は96億9400万ドル(約1兆4060億円/1ドル=145円換算:以下同)で対前年同期比2.4%増、営業利益は4億3350万ドル(約630億円)で同41.1%減、既存店売上高は同1.3%減だった。来店客数は増加したが、買い上げ客単価が減少したことから既存店売上高が減少した。しかし、新店が売上に貢献したことで、全体の売上高は前年同期を上回り、増収減益となった。

 トッド・ヴァソスCEOはこの結果について「著しい棚卸減耗損があったことを含め、当社はこの業績に満足していない。しかし、業績の土台となる販売動向の一部が改善していることは喜ばしく思う」とコメントした。ヴァソスCEOが言うとおり、来店客数や、売上および販売数量でのマーケットシェアは増加傾向にある。

 こうしたことを踏まえ、24年度には800店舗の新規出店、1500店舗の改装、85店舗の移転を計画している。23年度中には合計990店舗を新規出店、2000店舗を改装、120店舗を移転する予定であることと比べると、やや消極的な数字だ。これは「現在の経済状況などを含む外部環境を考慮したからだ」と同社は説明する。

インフレの影響で買い上げ客単価の減少傾向がみられるダラー・ゼネラルだが、24年度に800店舗の新規出店を計画する

 ヴァソス氏は22年11月にCEOから取締役に退いていたが、23年10月12日に再びCEOに返り咲いた。着任後、ヴァソスCEOは「事業のあらゆる分野を見直すのに数週間を費やし、短期的および長期的に取り組むべき改善点を見つけた」と話す。今後は全社一丸となって改善に向けた取り組みを行っていくという。

クローガー、健康栄養保障プログラム導入

 米国スーパーマーケット(SM)最大手のクローガー(Kroger)傘下で、ヘルスケア事業を行うクローガー・ヘルス(Kroger Health)は、23年12月7日からソーダ・ヘルス(Soda Health)と共同で健康栄養保障プログラム「スマートベネフィット(Smart Benefits)」を提供開始した。ソーダ・ヘルスは、

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