メニュー

ウォルマート、ラストワンマイル配送の請負事業「ゴーローカル」を開始

ウォルマートのラストワンマイル配送の請負事業「ゴーローカル」の配送員
ローカルの専門店から全米規模の大手チェーンまで、さまざまな規模・業態の小売業に配送サービスを提供する

 ウォルマートは8月24日、ラストワンマイル配送を他の小売業から請け負う新サービス「ウォルマート・ゴーローカル(Walmart GoLocal)」を米国で開始した。自社の配送ネットワークを活用して、他社の商品を購入者に届ける。

 新サービスは、ローカルのベーカリー専門店や自動車用品店などの中小事業者から、全米規模の大手チェーンまでさまざまな規模と業態の小売業を対象とする。専用のウェブサイトでサービスの申込受付を始めており、すでに契約で合意した事業者も多数あるという。

 ウォルマート米国事業は全米で4700店舗以上を展開しているが、わずか3年ほどの間に3000店舗以上から16万超のアイテムを宅配する仕組みを構築した。全人口の70%近くをカバーしている。

 同社が構築したラストワンマイル配送の仕組みを、「同じ信頼性と品質、ローコストで提供するサービスだ」と、ウォルマート米国事業のジョン・ファーナー社長兼CEOは語っている。

 ウォルマートは2020年2月、同社のEC(インターネット通販)サイト「Walmart.com」の出店者向けに、商品在庫の保管や出荷作業、宅配などを一貫して代行するサービス「ウォルマート・フルフィルメント・サービス(WFS)」を始めているが、ウォルマート・ゴーローカルは、Walmart.comに出店していない事業者も利用できる。

 ウォルマート・ゴーローカルでは、事業者が受注データをウォルマートに送信する。事業者の受注システムとウォルマートの配送システムをAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)で連携させることも可能だ。受注データに基づいてウォルマートが配送車両やドライバーを手配し、購入者に商品を届ける。