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英テスコ、正社員1万6000人を採用、オンライン売り上げの急増で

英テスコの従業員
オンライン受注した商品のピッキングや配送を担当する社員を増やす

 英スーパーマーケット最大手のテスコは8月24日、オンライン売り上げの急増に対応するために、英国内で正社員1万6000人を新たに雇用すると発表した。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まってからすでに4000人を正社員として採用しており、新規採用者は合計2万人となる。

 パンデミックが始まって以降、テスコでは数多くの有期雇用契約の社員を採用しており、1万6000人のうちの多くは有期雇用から無期雇用への転換によって正社員として採用することになるものとみられる。

 このうち1万人は注文に応じて商品をピッキングする担当、3000人は配送ドライバー、残りの3000人は店舗や配送センターでその他の職務に就く。

 テスコのオンライン受注の件数は、パンデミック前は1週間当たり60万件ほどだったが、4月に100万件を突破、現在は150万件近くに達している。売上高全体に対するオンライン売り上げの比率は、パンデミック前は約9%だったが、現在は16%以上で推移。同社では、2020年度のオンライン売上高は55億ポンド(約7700億円)を超えると予想しており、前年度の33億ポンドに比べて67%増となりそうだ。