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マレーシア、手袋メーカーなどが医療用品を優先的に生産

マレーシアのトップ・グローブ・コープの工場
4月10日、世界最大の医療用手袋メーカーであるマレーシアのトップ・グローブ・コープは、新型コロナウイルス感染拡大による需要増加に対応するため、マスクの生産を開始する計画だ。写真は同社工場で3月撮影。提供写真(2020年 ロイター/Top Gloves)

[クアラルンプール 10日 ロイター] – 世界最大の医療用手袋メーカーであるマレーシアのトップ・グローブ・コープは、新型コロナウイルス感染拡大による需要増加に対応するため、マスクの生産を開始する計画だ。Lim Wee Chai執行会長が、ロイターに明らかにした。

2カ月以内に年間1億1000万枚のマスク生産に対応できるようにするという。

同会長は「COVID─19(新型コロナウイルス感染症)流行を背景にした需要急増への市場の対応を支援するため、既存の医療関係顧客にもマスクを販売する」と述べた。

マレーシアの企業は国内の防護用品や検査機器が不足する中、生産する製品を変更して対応にあたっている。同国の新型コロナ感染者は4228人で、東南アジアで最多となっている。

世界最大のコンドームメーカー、カレックスは医療関係顧客からの依頼を受け、生産ラインの2つを利用し、ハンドサニタイザー(手指用消毒剤)の生産に乗り出した。

マレーシア・プラスチック製造業者協会は、複数の加盟企業が輸入品への依存を減らすため、防護用品や試験機器向けに生産ラインを調整すると明らかにした。