[ニューデリー 23日 ロイター] – インドは電子機器や電気製品、化学品など50品目以上、約560憶ドル相当の輸入品を対象に関税を引き上げる計画だ。政府当局者や業界関係筋が明らかにした。
政府当局者の1人によると、シタラマン財務相が2月1日に2020/21年度予算案を提示する際に、関税引き上げも発表する可能性がある。
政府関係筋2人によれば、携帯電話の充電器や工業化学物質、木製家具、宝飾品、手工芸品などが対象になる可能性が高い。
別の政府当局者によると、政府は対象品目を特定し、商工省や財務省当局者らで構成する委員会が提言した5─10%の関税引き上げを決定したという。
この当局者は「関税引き上げは、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などインドと貿易協定を結んだ国からの安価な輸入品によって打撃を受けている国内製造業者に公平な環境を提供することにつながる」と述べた。
与党インド人民党(BJP)は政府に対し、国内製造業を支援するため必需品以外を対象に輸入関税を引き上げるよう求めてきた。