エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは10月25日、中国の浙江省寧波市で開業を予定している百貨店「寧波阪急」の開業時期を2020年秋に延長すると発表した。競争力の強化を図るため店舗内容の一部を変更するとともに、有力なテナントを揃えるため。
同社は2014年9月に政府系投資ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)などとの合弁会社を通じて、阪急百貨店を核店舗とする大型商業施設を開発することを表明。当社は18年秋の開業を目指していたが、同年夏になって開業を1年延期すると発表した。このときは、着工時期や建築工事の遅れが原因としていたが、今回が2度目の開業延期となる。
寧波阪急を核店舗とする商業施設は延床面積約17万平方メートルで、商業施設は伊藤忠商事系企業と中国アパレル大手の杉杉集団が設立した会社との合弁で運営する予定。投資総額は30億元(約460億円)を見込む。