「アマゾンゴー」や「アマゾンフレッシュストア」を管掌しているのは当然のことながらアマゾン(Amazon.com)のリアル店舗事業部門(同社はフィジカルストアと呼ぶ)だが、このユニットは商品スキャンを不要とするジャスト・ウォーク・アウト(JWO)技術の開発も担っている。店舗運営とJWOは一体化しており、JWOだけ切り離してデジタル技術開発部門が担当するということをしていないのである。
このJWOとは人やモノの動きをカメラやセンサーでセンシングしAIで解析して認識する技術で、人を省いてモノのセンシングに特化するとスマートカートの「ダッシュカート」となる。カートにセンシングデバイスを組み込んでお客が商品をカートに投げ込むと認知する仕組みである。アマゾンはフレッシュストアでこれを採用している。
この技術をカートではなく冷蔵庫に組み込む実験をしていると噂されている。スマート冷蔵庫だ。冷蔵庫内のアイテムを監視し、期限切れを通知したり、期限が近づいたアイテムのレシピを提案したり、といった機能を加えて利便性を高めるという。
もう1つ、同じチームが開発しているのが生体認証である。アマゾンは顔ではなく手のひらを使う。同じ技術を使って人やモノではなく手のひらの特徴を認識するのだ。名称は「アマゾンワン」、もう1つの圧倒的な競争優位に立つ可能性を秘めた技術だと思っている。
大リーグの球場内でも
アマゾンワンは、アマゾンゴー、フレッシュストア、ホールフーズ・マーケットと3フォーマットの店舗に徐々に導入されはじめている。
店頭に
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