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米ナイキの9━11月期、収益予想上回る 北米好調

ナイキのロゴ
12月20日、米スポーツ用品大手・ナイキが発表した第2・四半期(9━11月)決算は、売上高が市場予想を上回った。ニューヨークで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[20日 ロイター] – 米スポーツ用品大手・ナイキが20日発表した第2・四半期(9━11月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。輸送上の問題やベトナムの工場閉鎖で製品供給が制約を受けたが、北米でスポーツアパレルおよび靴の販売が好調だった。来年度はサプライチェーン(供給網)の問題が解決すると見通した。

発表を受けて株価は時間外取引で3.7%上昇した。

売上高は1%増の113億6000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の112億5000万ドルを上回った。

純利益は7%増の13億4000万ドル(1株当たり0.83ドル)と、1株利益が市場予想(0.63ドル)を上回った。

第3・四半期の売上高の伸び率は1桁台前半になるとの見通しを示した。市場予想は2.5%増。

最大市場の北米の売上高は12%増加。米経済の再開や新型コロナウイルスワクチンの一斉接種により店舗への来客数が急増し、ランニングや山登り用のスニーカーの売れ行きが好調となった。

ナイキのフットウエア生産の約半分を担うベトナム工場の数カ月にわたる閉鎖で製品供給が制約を受けたが、米年末商戦の幕開けとなる「ブラックフライデー」の北米直販部門の売上高は、過去最高に達した。

ただ、中華圏は供給制約の悪影響を受け、売上高が20%減少した。

全面的に再開したベトナム工場では、フットウエアと衣服の週間ベースの生産が閉鎖前の約80%になっているという。

マット・フレンド最高財務責任者(CFO)は、工場閉鎖により約1億3000万ユニットの生産が取りやめになったと説明した。

ジェーン・ハリ&アソシエーツの小売りアナリスト、ジェシカ・ラミレス氏は「ナイキはできるだけ多くの在庫を確保し、善戦している。同社の商品は人気が高いため、長期的に勢いを失うことはないと想定している」と述べた。