ここ数年、イオン(千葉県)グループによる企業再編が進む中国・四国エリア。2022年に新たに発足した持株会社フジ(愛媛県)傘下となったマックスバリュ西日本(広島県)の23年2月期の売上高は対前期比0.4%増の5528億円と前期並みだった。
旧フジの総合スーパー(GMS)・食品スーパー(SM)事業を承継した新会社フジ・リテイリング(愛媛県)の売上高は同4.2%増の3216億円だった。期末店舗数は103店。期中に3店を出店し、1店を閉鎖したほか、子会社フジマート四国(愛媛県)がサニーTSUBAKI(愛媛県)から譲受したSM2店舗を「スーパーABC」に転換している。
なお、フジとフジ・リテイリング、マックスバリュ西日本の3社は24年3月に経営統合し、新会社を設立する。統合新会社の名称は「フジ」となる予定で、現在フジの副社長、フジ・リテイリングの社長を務める山口普氏が社長に就任し、フジ社長の尾﨑英雄氏は会長に就く。「各地域における No.1 のリージョナルリテイラー」をめざす新生フジが、どのような戦略を打ち出すのかに注目だ。
そのほかの食品小売の動向を見ていくと、
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