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6月の世界食料価格、1年ぶりに前月比下落=FAO

スペイン・マドリードのスーパーの青果売場
7月8日、国連食糧農業機関(FAO)が発表した6月の世界食料価格指数は平均124.6で、5月改定値の127.8から低下した。スペイン・マドリードで2015年7月撮影(2021年 ロイター/Juan Medina)

[ローマ 8日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した6月の世界食料価格指数は平均124.6で、5月改定値の127.8から低下した。低下は12カ月ぶり。植物油や穀物、乳製品の価格が下落した。

FAOの食料価格指数は、穀物や油糧種子、乳製品、食肉、砂糖のバスケットで構成する。

FAOによると、今年の穀物の世界生産は28億1700万トンとなる見込み。従来見通しから若干下方修正されたものの、過去最高と予想されている。

6月の世界食料価格指数は前年同月比で33.9%上昇した。

穀物価格指数は前月比2.6%低下。前年比では33.8%上昇した。FAOによると、コメの国際価格は15カ月ぶりの安値水準となった。引き続き輸送コストの上昇やコンテナ不足が輸出の阻害要因となった。

乳製品価格指数は前月比1.0%低下。全ての構成項目が下落し、特にバターの下げがきつかった。

砂糖価格指数は前月比0.9%上昇し2017年3月以来の高水準。最大の輸出国ブラジルが天候不良で収穫への影響が懸念されている。

食肉価格指数は前月比2.1%上昇。全構成項目で上昇した。