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H&M、四半期売上高は減少 コロナ規制緩和で3月上旬は増加

H&Mの店舗
スウェーデンのファストファッション大手H&Mが発表した第1・四半期(12-2月)の純売上高は、減少幅が市場予想を下回った。2月撮影(2021年 ロイター/Michaela Rehle)

[ストックホルム 15日 ロイター] – スウェーデンのファストファッション大手H&Mが発表した第1・四半期(12-2月)の純売上高は、減少幅が市場予想を下回った。3月上旬の販売は増加した。

一部の国で新型コロナウイルスの封鎖措置が緩和されたことが寄与した。

12-2月の純売上高は前年同期比27%減の401億スウェーデンクローナ(47億2000万ドル)。現地通貨建てでは21%の減収。

リフィニティブ・スマートエスティメートによると、市場予想は平均30%の減収だった。

同社は「販売動向は新型コロナウイルスの感染状況に大きな影響を受けた。広範な制限措置で、最大1800以上の店舗が一時休業した」と表明。「2月初め以降は、多くの市場で段階的に営業再開が認められた。期末時点では約1300店舗が引き続き一時休業となっている」とし、オンライン販売が引き続き非常に好調だとした。

RBCのアナリスト、リチャード・チェンバレン氏は、オンライン販売を背景に2月の業績が予想を上回ったと述べた。

H&Mによると、3月1-13日の売上高は現地通貨建てで10%増加。最大の市場であるドイツなど、多くの国で一部の営業再開が認められ始めたことが寄与した。

ただ同社が展開する約5000店舗のうち約900店舗は、13日時点で休業が続いている。

チェンバレン氏は、欧州でロックダウン(都市封鎖)が再導入されない限り、4月中旬までに大半の店舗の営業が再開し、年内に力強い販売の回復が期待できる可能性があると述べた。

正式な決算は3月31日に発表される。

H&M株は朝方の取引で3%上昇。年初来上昇率は32%。