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レシートデータと消費者調査で分かった!コスモス、ゲンキー、クスリのアオキの ”意外”な利用実態!

フード&ドラッグ大

ここまで食品強化型ドラッグストア(DgS)3社の経営戦略や店づくり、価格政策、競合状況などについて見てきた。一方で、消費者はこれらの店舗を日常の買物先としてどのように使い、どのような印象を持っているのだろうか。そこで、ソフトブレーン・フィールド(東京都/木名瀬博社長)が有する日本初のレシートによる購買証明付き購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データ Point of Buy®(以下、POB)」をもとに、レシートデータやアンケートから、購買動向や各チェーンに対する印象・求めることを可視化してみた。

クスリのアオキは意外にも「従来型DgS」として機能?

 ソフトブレーン・フィールドは、全国約20万人の消費者モニターから小売店や飲食店での利用の際のレシートとアンケート回答を収集した購買証明付き購買理由データベース「POB」により、幅広いテーマで消費者の購買動向の分析を手がけている。

 今回は食品強化型DgSにおける消費者の購買動向を明らかにするべく、コスモス薬品(福岡県/横山英昭社長)の福岡県内の店舗、Genky DrugStores(福井県/藤永賢一社長:以下、ゲンキー)の福井県内の店舗、クスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキ)の石川県内の店舗を対象に、POB上の2020年1月から9月までのレシートデータを分析してみた。

 まず、レシート上の購入金額を商品カテゴリー別に分類すると(図表❶)、食品カテゴリーの割合が最も大きいのは58%を占めるゲンキーで、コスモス薬品が51.9%でこれに次ぐ。クスリのアオキでは、食品カテゴリーの割合が37.7%にとどまる一方、日用雑貨や美容健康の割合がほかの2社に比べて大きい。

 

 次に、商品カテゴリー別の構成比を、各県内で広く競合する食品スーパー(SM)と比較し、これら食品強化型DgS3社とSMで消費者の利用傾向に差異があるかどうかを検証した(図表❷)。データを見ると、コスモス薬品とゲンキーは生鮮食品・総菜を除く食品カテゴリーの構成比が

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