2020年の日本の小売業売上高1000社ランキングでは、昨年に引き続き大手コンビニエンスストア3社がトップ3を独占。昨年からの変化としては、ファーストリテイリング(山口県)がイオンリテール(千葉県)を抜き第4位に、ウエルシアホールディングス(東京都)がツルハホールディングス(北海道)を抜き第8位となった。コロナ禍収束の兆しはいまだ見えず、先行き不透明な状況が続く小売業界。上位10社の業績と最新戦略をまとめた。
1.セブン-イレブン・ジャパン
沖縄初出店で全国展開を達成 新レイアウトの導入を加速
セブン-イレブン・ジャパン(東京都)の2020年2月期のチェーン全店売上高は対前期比2.3%増の5兆102億円。当期純利益は同10.7%増の1696億円で、過去最高益を更新した。
19年7月には子会社のセブン-イレブン・沖縄(沖縄県)が沖縄県へ初出店し、全国47都道府県でのチェーン展開を達成した。また、20年2月期の既存店売上高は同0.2%増と10期連続で前期実績を上回っている。既存店売上の増加要因として、19年10月から20年6月まで実施された「キャッシュレス・ポイント還元事業」が来店頻度や客数の増加に寄与したことが挙げられる。また、その影響でキャッシュレス比率も44.1%に上昇した。
20年2月期は、
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