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全国スーパー、4月の既存店売上高は4.5%減、食品スーパーは10.7%増

都内のスーパー
日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.5%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回った。写真はロイター

 日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.5%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回った。政府からの外出自粛要請が出たこともあり、内食化需要で食料品は好調だったが、衣料品と住関品は売り場を閉鎖している店舗が多く、大幅なマイナスとなった。

 食料品の既存店売上高は9.5%増えた。農産品が15.4%増、畜産品が18.0%増、加工食品を含むその他食品が10.8%増と2ケタの伸びを示した。一方で、衣料品は53.7%減と大きく減少、住関品も14.2%減と苦しんだ。

 また、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた全国食品スーパー(270社)の4月の売上高(速報値)は、既存店ベースで10.7%増と3カ月連続のプラスとなった。内食化需要の拡大で、総菜が4.7%のマイナスとなる一方、生鮮3部門合計では14.6%増と大きく伸びた。乳製品など日配食品は14.7%増、加工食品など一般食品は14.8%増だった。日用品などの非食品は6.1%減だった。

 地域別の既存店売上高は、関東(14.4%増)と中部(10.8%)が2ケタの増収。九州・沖縄はほぼ前年並みの0.7%増だった。そのほかの3地域(北海道・東北、近畿、中国・四国)も8.1〜9.6%増と前年を上回った。