[東京 21日 ロイター] – 日銀が21日公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の4月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス14となり、前回のプラス2から急上昇した。リーマン・ショック後の2009年1月に記録したプラス43以来の高水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞し、企業の資金ニーズが急速に強まった。
一方、個人向けの資金需要はマイナス11からマイナス7に上昇したものの、消費の低迷によりマイナス圏にとどまった。
企業の規模別では、中小企業向けがプラス1からプラス13に急上昇。09年1月のプラス24以来の高水準となった。大企業向けはプラス6(前回はプラス1)、中堅企業もプラス6(同ゼロ)となった。
個人向けでは、住宅ローンがマイナス8で前回と変わらず。消費者ローンはマイナス7からマイナス8に悪化した。
調査の回答期間は3月10日から4月10日で、50の銀行、信用金庫が対象。